はち

6+1人と日々の雑記

【感想】11/18 GR8EST

記念すべき、初めて参戦した関ジャニ∞のライブである。ちなみにジャニーズのライブ自体は初めてではない。10年くらい前にKAT-TUNのライブに行ったことがある。あの頃は6人だったな…。

話を戻して。

初参戦だしレポがんばろうと思ったけれど、わたしの脳は記憶力がポンコツすぎるため早々に断念。他の方のレポを参考にしつつ、感想という形でまとめたいと思う。つまり完全にわたし用の備忘録である。この日このときに思ったこと、感じたことを残すわけだが、ややネガティブな感情もある。正直、こんな気持ちになるとは思ってなかったのでわたし自身驚いている。けれど、正真正銘今のわたしの気持ちで、関ジャニ∞に会ったことで気付いたものだから、つらいけど忘れたくないから、書き残すことにする。

 

 

まず思ったのは、目が足りない。

スタンド席下段ではあったけども、その中でも割と上の方の席だったため必然的にほぼスクリーンのお世話になる。しかし照明などの演出を含めた全体も見たいし、カメラに抜かれていないメンバーの一挙手一投足も見たい。圧倒的に目が足りない。今回ほど多重影分身(©️NARUTO)を習得したいと思ったことはない。

 

冗談はさておき本編。

オープニング映像ですでにぐさりときた。渋谷さんが抜けて6人体制になった関ジャニ∞、リスタートという言葉は要所要所で使われてきた。それが映像では“reborn”になっていた。

生まれ“変わって”しまうのか。

呆然とした。映像が流れ始めたときのわくわくした気持ちから一転、冷水を浴びたような気がした。生まれ変わるという言葉は、再出発よりもリセットが強いように感じた。確かに渋谷さんの脱退によって、関ジャニ∞は新しい姿になるのだけど、でもリセットはしなくていいでしょう? 今までリスタートだったのに、どうして急にrebornって言うの? 単にわたしが気にしすぎなのは百も承知なのだが、一度気になってしまったらそれはしこりとなる。

どうしよう、楽しめるだろうか。しかしそんな不安はすぐに吹き飛んだ。茶髪になった大倉さんの登場である。かっこよすぎて奇声をあげた。涙も出た。茶色の下に黒が混じっているのがまたたまらない。性癖にクリティカルヒットである。ありがとうございます大倉さん。

そして、象。以前の記事にも書いたが、わたしにとって非常に思い入れの強い曲のため、生で聴けると知ったときは(ツイッターで知った)うれしさのあまりスマホに向かって拝んでしまった。イントロのギターでテンションぶち上がり、出だしの安田さんの吐息からの歌い出し、巻き舌で雄がガンガンに効いてて震えた。思わずヒイィ!って言った。キャー!ではない。ヒイィ!である。象に限らず、この日の安田さんは大人の男の色気を惜しげもなく溢れさせてて、雄のオーラが半端なくて、ご本人の言葉を借りるならeighterを狩りにきていた。事あるごとにカメラ目線を決めて乱獲していた。カメラの有効活用である。

ズッコケ男道では横山さんの美しさに惚れ惚れし、無責任ヒーローでは声を張り上げてコールした。彼らがガンガン煽ってくるので負けず嫌いを存分に発揮してしまったが、あの一体感は何にも代えがたい経験である。

こんな感じで基本的には彼らが魅せてくれるエイターテインメントに夢中になって楽しんでいたのだが、やはり新しい歌割りに少しそわそわしてしまった。eighter歴の短いわたしでさえこうなのだから、長年関ジャニ∞を応援してきた方の喪失感は凄まじいものがあるんだろうなと改めて思った。

その喪失感をわたしが実感したのはLIFEだった。わたしにとってLIFEは、関ジャムの印象が強い。わたしが関ジャニ∞のことが好きだと気付いた、渋谷さんの最後の出演となった関ジャム。錦戸さんが涙を零して、横山さんが何かを堪える顔で、大倉さんが笑顔で手を伸ばして、渋谷さんが最後にeighterと叫んだLIFE。そのLIFEを、6人で楽しそうに演奏していた。急に取り残されたような、心にぽっかりと穴が開いたような気になって涙が出た。わたしが見たLIFEと違う。そう思ってしまった。それでもやっぱり演奏して歌う関ジャニ∞はかっこよくて、大倉さんのソロパートの後、ドラムの一打に合わせてパッと会場が明るくなってスクリーンが6面マルチになった演出にはめちゃめちゃ興奮した。

気分が上向いたのも束の間、続くオモイダマでまた喪失感を味わうこととなった。WSで見た札幌公演のオモイダマと、安田さんの歌い方があまりにも違いすぎたからだ。渋谷さんの絶唱パートを引き継いだのは安田さんであると紹介されていたそれは、『渋谷すばるのパートを歌う安田章大』だった。関ジャニ∞にハマりたてのわたしでもわかった、その歌い方は渋谷すばるだった。それがどうだ、追加公演では安田章大の歌い方になっていた。4ヶ月で人はここまで変わるのかと思った。長いとも短いともいえない4ヶ月、けれど時は確実に流れていると実感せざるを得なかった。寂しかった。6人が前を向いて歩き続けていてくれることは確かにうれしいのに、関ジャニ∞の形が変わっていってしまうことが無性に寂しく、悲しかった。オタクとは勝手な生き物である。

しかしそんな感傷も長くは続かない。そう、MCである。今度は笑いすぎて涙が出た。有馬記念に一途な安田さん、馬の顔と体つきを見て賭けるのだと動物好きらしいトークをしたその口で、馬肉をよく食べると言ってしまうところがわたしは大好きである。わたしだけではない、この日は横山さんも安田さんへの愛情を溢れさせていたように感じた。なんといっても無茶ぶりがひどい。「メンバーの中で一番速く走りそうなのは?」「語尾にヒヒーンってつけてみて」など幅広い無茶ぶりである。そして「本気で言うてんの?」と言いつつも応える安田さん、語尾がうまくいかなくて悔しそうな安田さん、そんな何事にも全力で一生懸命な彼のことがわたしは本当に大好きだし尊敬している。丸山さんのギャグも笑った。個人的ヒットはナナフシからの室伏である。丸山さんがギャグをやっているとき、メンバーが一番楽しそうなのがいい。横山さんか誰かが「自由時間か!」って突っ込んでいたけれど、そうさせているのは間違いなく関ジャニ∞自身である。そういうところが好きだ。

レポでみた振替公演と同様、追加公演でもなにわ男子が登場した。笑顔も衣装もきらきらしていて、おおっジャニーズだと思ったけど、それ以上に思ったのが、声が若い。10代後半~20代前半ってこんな声なのか、30代のおっちゃんたちにもこんな時期があったんだよなあとしみじみしてしまった。貴重な時間をありがとうございましたとお礼を言ってくれていて、謙虚な姿勢にすごく好感が持てた。わたしの時間でよかったらいくらでも使ってくれ。あんなに一生懸命な後輩がいる関ジャニ∞も、ステージからの景色を見せてくれる先輩がいるなにわ男子や関西Jr.もうらやましい。

続くわたし鏡、女性目線のかわいらしい歌だが、歌い手は絶賛チンピラスタイル中である。どうするのかと思ったら、サイドにも少し髪を下ろしていて少し前のモヒカンくらいになっていた。意外と変幻自在なモヒカンのようだ。ここでもやはり安田さんの溢れ出る色気にヒィヒィしていた。次のtornもダンスがセクシーすぎてヒィヒィして、パンぱんだのキュートさにほっこりして(ただしここでも横山さんは色気を捻じ込んできた)基本的に感情が忙しい。そしてKINGの登場である。LOVE&KINGめちゃくちゃ楽しかった。村上さんの声はすごく元気をくれる声だなあと改めて思った。Dye D?の歌割りの話で安田さんも言っていたが、勢いがある声だ。背中を押してくれる。

安田さんの体調のこともあり、バリバリのダンス曲はなかったが、キング オブ 男!や罪と夏では結構動けている安田さんを見れて安心した。ただ、バンド曲でもそうだったけれど、たーっとステージの端まで走っていくのは心臓に悪いのでご遠慮願いたい。ものすごい端っこまで行くし、そもそもステージ動いてるから揺れてるだろうし本当にどきっとした。でもそれ以上に楽しそうでうれしかった。

振替公演からセトリ変更により本編のラストになった、ここに。音源でもテレビでも何回も見て聴いたけれど、歌い始めのブレスがくっきりと聴こえたのは初めてで、ぞくっとした。7人体制最後のシングルで始まり6人体制最初のシングルで終わるセトリ、始めるんだと歌って終わるセトリは関ジャニ∞の決意だろうか、宣言だろうか。

ああ、やっぱりかっこいい。渋谷さんの脱退や安田さんの体調や、その他のあれこれで誰よりも辛く苦しく大変な思いをしているのはきっと彼らなのに、こんなにも力強く歌ってきらきらしたものを魅せてくれて。ただただ尊敬と感謝しかない。本当に楽しかった。

 

楽しかった気持ちに嘘はないのだが、始めに感じたしこりなのか、もやもやしたものは残ってしまった。その正体は、すぐにわかった。

帰ってから、JAMコンを見た。なんとなく感じている喪失感を埋めたいのと、楽しかったライブの余韻に浸りたいのと両方の気持ちがあったと思う。最近は日課のようにJAMコンを見ていたから、その日も自然と手が伸びた。

開始ほんの数分、勝手に仕上がれを歌う渋谷さんを見て涙が出た。あの生放送の関ジャムのときのように、声をあげて泣いた。そして、もやもやの正体に気付いた。

わたしは悔しいのだ。

7人の関ジャニ∞に会えなかったことが。

7人の関ジャニ∞を円盤でしか見れないことが。

7人の関ジャニ∞を直接応援できなかったことが、どうしようもなく悔しいのだ。気付いてしまって、余計に悔しく苦しくなった。

それ以来、どの円盤も見れていない。最近仕事が立て込んでいたのは確かにあるけれど、休みはちゃんとあるし時間がないわけではない。それでもなんだか見る気になれないでいる。でも音源は聴けるから不思議なものだ。

 

まさか自分がこんな気持ちになるなんて思いもしなかった。きっとこの気持ちはずっと抱えていくことになるのだろう。この先、関ジャニ∞渋谷すばるがどうなるのかはわからないけれど、たとえどんな形になっても過去は変えられないから、わたしは悔しさを抱えたまま彼らを応援するのだ。正直めちゃめちゃ苦しいししんどいけど、テレビや雑誌の情報がでるとわくわくするし離れるという選択肢は存在していない。やっぱりわたしは彼らが大好きだ。

関ジャニ∞を好きになってよかった。