はち

6+1人と日々の雑記

山田さんちの隆平くんと章大くん

丸山隆平安田章大といえば、関ジャニ∞のハモリ職人である。上ハモ下ハモ自由自在。特に丸山さんは1曲の中で上いって下いって主メロも歌って大忙しなのに、歌声がブレない。

そんなふたりがボーカルを務めたセッション 『星になれたら』

楽しそうに歌うふたりが印象的だった。やわらかくて甘い歌声が溶け合ってあたたかい世界がそこにあった。ソロで歌っているときは確かに違う声なのに、ユニゾンで歌うとまるでひとつの声のように聴こえる。でも確かにふたり分の声がそこにはあって、ものすごく不思議な感覚になる。

しかしながらこのふたり、歌声がよく似ている。先に述べたこととやや矛盾するが、本当によく似ている。わたしの耳はぽんこつなのでうまく聴き分けられないのだが、ぽんこつなりに少し語ってみる。

 

■The Light

山田を語る上で外してはならない、ふたりのユニット曲である。この曲のなにがすごいって、歌声だけで世界の明るさが変わることである。

出だしの丸山さんも後に続く安田さんもやや低めのキーである。それがサビで一気に高くなるのでパッと視界が開ける感じがする。AメロBメロでは淡い光だったのが、輝きを増して明るくなるのだ。サビに向けて安田さんのキーがだんだん上がっていくので、いきなり電気を点けたような眩しさは感じない。というか丸山さん、ずっと低いところを歌っていて瞬時にサビの高音に跳べるのがすごい。

そしてこの曲、ハモリ職人のユニット曲でありながらほとんどハモっていないという、ある意味贅沢な曲である。3分半のうち、ハモっているのは「遥か遠く限りの無い未来へ」「あるがまま このすべてを燃やせ」「いくつもの時を越えめぐり逢う」「あるがまま このすべてを燃やせ」の4ヶ所だけである。それまではメインとコーラスに分かれているので、ハモったときの待ってました感が増しているように感じる。違う場所にいたふたりがついに出逢ったという感動。そして最後の「届くはずだから…」はユニゾンで歌っている。あのひとつの声に聞こえるユニゾンである。しかも静かに終わるので、星が燃え尽きる様子を連想させて少し切なくなる。表現力がすごい。

 

■愛のかたまり 

リサイタルで披露されたこの曲は、The Lightとは逆にハモリ職人の本領が存分に発揮されている。主メロ丸山さん・ハモリ安田さんと固定はされてしまっているが、本家に引けを取らない見事なハーモニーである。ふたりとも声色の幅が広いが、この曲は非常に甘い。とろっとろに甘い。甘さの中に切なさを滲ませた声で女性目線の歌詞を歌われるのだからたまったもんじゃない。いつかフルで歌ってほしいものである。十祭の硝子の少年といい、KinKi Kids楽曲との相性の良さたるや、さすがハモリ職人。 

 

■わたし鏡

安田さんのソロ曲であるが、十祭のユニットシャッフルで丸山さんも歌っている。その際に丸山さんは「俺が歌うと"俺鏡"になってしまう」と言っていて、なるほどと思った。ベースの歌声が似ているふたりだけど、唯一大きく異なるのはここなのかもしれない。もちろん歌い方にもよるが、歌声に性別があるとしたら安田さんの声は女性的なのだろう。どちらのわたし鏡も甘くかわいらしいのだが、そのかわいらしさの種類が違う気がする。

 

他にも推すべき山田はたくさんあるのだが、語彙力が足りないのでひとまずここまでとする。

総括:山田が奏でる世界は平和で幸せに満ちている。以上。