象の牙が刺さった
関ジャニズムを聴いてツボに入ったのは三十路少年というのは以前書いた。
もうひとつ、わたしが関ジャニ∞の沼に落ちる一因となった曲がある。
それが、象。
「案外どんな夢も叶えられるよ」
「案外どんな場所にだって行けるよ」
「その足で踏み出せ! 世界は変わる!」
「10年後またここで会おうよ
そんときは今よりずっと笑っていよう」
この歌詞を聴いたとき、心臓が震えた。
比喩でもなんでもなく、心臓って震えるんだなって思った。
もしかしたら、震えたのはいわゆる心だったのかもしれないけど。
非常に個人的な話になるが、わたしは今転職に向けて動いている。
同業他社ではなく、職種も変えようとしている。
いろんな人に「は?(何言ってんの?)」と言われるレベルの転職。
自分で決めたことだけど、やっぱり不安はある。
今の仕事が食いっぱぐれないと言われている仕事で、それを手放す漠然とした不安。
しかもかなり狭くて特殊な業界だから、そうではないところに出てやっていけるのか。
果たして生活していけるのか。
転職の準備をしつつも内心はブレブレだった。
そんなときに聴いた象。
背中を押された気がした。
「案外」という言葉で気持ちが楽になった。
ああ、そんなに気張らなくてもいいのかな
って思えた。
足はすでに(やや見切り発車的に)踏み出していたから、そのまま進んでいく勇気をもらった。
ブレブレだった気持ちがすっきりした。
いやここに「案外」って入れるセンスすごいわ…。
そして本当におこがましいんだけども、ジャニーズ事務所から離れる渋谷さんと転職する自分を重ねてしまった。
退所は寂しいけど、やりたいと思ったら止められないよなあ。
自分の気持ちに嘘はつけないよなあ。
なんて感情移入していた。
おこがましいにも程がある。
本当にごめんなさい。申し訳ありません。
関ジャニ∞の曲って励ましてくれたり応援してくれるものが多いから、どれも6人から渋谷さんへの餞のように思えてもどかしいというか切ない気持ちになったりもするけど、10年後でも何年後でも、また7人が笑ってわちゃわちゃできたらいいなあ。
そんな日が来るのをとても楽しみにしている。